【映画】『ナラタージュ』を観てきました。中編
前回どこまで書いたかわからないくらい時間が経ってしまいました……申し訳ないです。(僕個人もセリフとか細かいところの記憶が失われてきましたのでセリフ少なめでお送りいたします)
さて、平成30年は去年のやり残しを消化する形で映画『ナラタージュ』の感想の続きから書いていきます。前回の記事はこちら。
小野くんと付き合い始めた泉。
葉山先生への気持ちは(振られたし)断ち切るのだと、小野くんと恋人らしく振舞います。
小野くんの作った靴(以前泉に告白した時渡そうとしてたやつ)を履いて、小野くんのために作ったお弁当を持ってピクニック。
……ところで、こういう物語の主人公っていつも料理うまいですよね?「男は胃袋でつかめ」ってやつですか?
完璧なようで、歪な二人の姿。
小野「そろそろ“小野くん”じゃなくて、名前で呼んでよ」
とか、いかにも普通のカップルって会話をしながら、すれ違っている二人。
個人的には小野くんの作った靴を泉ちゃんが履いてるシーンにすごく鳥肌が立ちました。小野くん怖っ!
この映画「清純派の有村架純の初濡場」ってキャッチコピーがついていまして……小野くん(坂口健太郎)とも濡場があります。
前回も葉山先生(松本潤)との濡場(物理)について書いたような……。
感想としては『全然幸せじゃない!』以上です。
映し方が上品なので、あんまりそういうの得意じゃないって人も、そこまでの抵抗はないかな……という感じ。デートでこれ見ると、別な意味で気まずくなりそうですけど。オススメはしません。
キャッチコピーにしてる割には物語でのウェイトは低めです。
(僕:自分は一体何を見せられているんだ……??)
小野くんとのシーンより、物語的に大事なのはその後、葉山先生からの電話でベッドを抜け出すシーン。
葉山「元気?……急に声が聞きたくなって」
はい、ズルいーーー!
当然揺らぐ泉。まあそうですよね。
もともと泉ちゃん、文化祭終わったら先生に会えない→小野くんと付き合うってなったので……葉山先生から連絡くれるなんて予想外でしょう。
部外者の僕も揺らいだ(何が)から仕方ないです。
泉「……私、今小野くんと付き合っているんです」
やっとのことで、そう返す泉。
その言葉に葉山先生は「そっか、ごめんね」とだけ返しました。
“それから、葉山先生からの電話はなくなった”
(僕:せやろな)
ここから束縛系男子・小野くんのターン。
小野「昨日の夜誰と話してたの?」
次の日(?)、携帯の履歴を見せろという小野くん。
これ言い出した恋人って大抵別れません?フラグっていうか、王道パターンって感じです。
携帯の履歴に「葉山先生」の文字を見つけた小野くん。
小野「ずっと前から、俺に黙って話してたの?」
悲痛な表情の小野くん。不思議と同情心は沸かなかった。
坂口さんは演技が上手ですよね。表情の細かい使い分けがすごい。
泉「その時一回だけだよ」
小野「じゃあ!なんで黙ってた!?」
おおっと、突然キレ出したぞ。
文章だと伝わらないんですけど、実際はすごく怖かったです。
気まずい空気の中で、小野くんは「次にかかってきたら言って」と告げて、この話はおしまいになりました。二人の中で間違いなく、ボタンを掛け違えた瞬間だったんだろうなぁ……と。
それからもこの二人は一緒にいます。
が、二人の中で溝はどんどん深まっていきます。
泉ちゃんってクズしか好きにならない体質の子なのかな?作者さんこういう話ばっかり書いてるっぽいので、作者さんの趣味なんですかね。
泉「追いかけられている気がするの」
一人で出かけた泉は後ろから誰かが付いてきているような気配を感じて、回り道をする途中小野くんに電話をかけました。
もちろん迎えに来るなり、助けるなりして欲しくて。
小野「ねぇ泉、俺がお前を助けたら……俺はお前の一番になれるの?」
小野くんの言葉に嫌な予感を感じて、手帳を開く泉。
彼女の手帳には学生時代、葉山先生に渡せなかったラブレターが挟んであるんですが、封をしたはずの手紙は勝手に読まれていました。
……もうこのシーン怖くて怖くて。小野くんやべぇ奴だな?
結局、携帯のバッテリーが切れてしまったことで助けを呼べず。
家に帰る気にもなれなくて、泉はふらりと葉山先生の家の前までやってきます。
コンビニ帰りなのか、スーパー帰りなのか。ちょうど家に帰ってきた葉山先生と鉢合わせてしまった泉。
葉山「どうしたの?こんなところで」
泉は変な人に追いかけられて、逃げていたのだと話します。
葉山「送るよ」
家まで送るという葉山先生の言葉を、泉は断ります。
葉山「でも……じゃあ、タクシーを呼ぼう!」
シャツのボタンを掛け違えたままの二人、それでも葉山先生の隣には戻れないから。
タクシーの窓から泉は手紙と写真を細かく破いて捨てました。実際にやったら法律違反です!
ここのシーンは多分CMとかでも観られると思うんですが……
夜景の映る道路に手紙がふわぁっと舞っていくのが綺麗です。そして同時に寂しい。
家に戻った泉に小野くんは「大丈夫だったか?」と声をかけます。
もっと早く心配しろよ!!
泉「うん、あと手紙……ごめんね、もう処分したから」
小野「あ……俺こそ、勝手に読んでごめん。処分までしなくてよかったのに」
泉「もう必要ないものだから」
そんな二人がすれ違いながら過ごす夜、再び葉山先生から連絡がきます。
デイスプレイに表示された名前を見て最初は無視を決め込んだ泉でしたが、電話は鳴り止みません。
小野「出なよ?」
泉「うん……」
葉山先生からの電話は、二人の想定(僕も)超える斜め上なものでした。